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すくすく日記&ニュース

すくすく 2021年8月24日(火)
工房4110日目

“トキ” という社会資源

 

 

5大社会資源、という言葉があります。

 

ヒト(人的資源)
モノ(物的資源)
カネ(財政的資源)
トキ(機会的資源)
シラセ(情報的資源)

 

の5つです。
「ヒト」「モノ」「カネ」「シラセ」というのは
比較的理解しやすいのですが、
「トキ」という資源は、なかなかピンときません。
言い換えれば、「チャンス・タイミング」
といったところでしょうか。

 

何事にも、その時にこそ必要な場面が待っている、
「あの時、こうしておけば・・・」
と思えるような、その時々のチャンス、タイミングを外さないこと、
それが「トキ」という、これも立派な社会資源だということですね。

 

 

 

 

研修会の資料制作のために、
事務所の書棚を漁っていた(笑)時のこと、

 

 

 

 

ふと、懐かしい本を見つけました。
引き出してみると・・・

 

 

 

 

ユーキャンという通信教育講座で学んでいた
『週末起業講座』のテキスト類です。

 

 

全国社会福祉協議会という社会福祉の全国団体で、
23年間お仕事をいたしましたが、
この組織は、いわゆる一般企業ではありません。
そのような組織でお仕事をしていた私自身は、
別に経済学部出身でもありませんし、
商売というものに長けている部分など一つもありませんでした。

 

 

もちろん、全国組織として、
制度政策面の立案作業や、予算決算の組み立て方くらいはわかります。
でも、お商売をして生計を立てるといった面は、
何も知らずに社会人をしてきました。

 

 

でも、とある時、「自分で何か仕事を起こせないかしら?」
と思ってしまったのです。
この当時はもちろん、独立するとか起業する、
といったフレーズが頭に浮かんだわけではなく、
「自分で何かできないか?」程度のものでした。

 

 

そんな折、通信教育講座を手掛けているユーキャンのカタログの中に、
『週末起業』という講座を見つけたのです。
「ん? 週末? 起業?」
興味がわいてきて、この時点で受講することを決めていました。

 

 

 

 

取り寄せたテキストは、単に仕事のノウハウを教える、
というものではなく、自分を振り返ることから、
徐々に、ビジネスという仕事の意味が分かるようになっていました。

 

 

 

 

わかりやすいDVDでも視聴でき、
一定期間の間にリポートを提出して添削されるという
システムも盛り込まれていました。

 

 

無事に講座は修了できました。
といっても、何か資格を得られるものではありませんでしたが、
自分がデザインした仕事を、自分の感性のなかで成熟させていく、
というスタイルの面白さを感じられました。
そもそも、『週末起業』とは、
平日は自身の仕事をしつつ、週末だけ、
自分の興味・好みにあった生業でお金をかせぐ、
という発想です。
この当時はまだまだ主流ではなりませんでしたが、
現在では、こういった働き方も当たり前になってきましたね。

 

 

実は、この延長線上で、
私は職場を退職し、起業し、12年経って、今に至っているわけです。

 

 

あの時、ふと思い立たなければ、
この講座に出会わなければ、
今の自分には至っていない。
これが、「トキ」をいう社会資源を使えた、
ということなのだろうと思います。

 

 

“幸運の女神は前髪しかない” と言われます。
チャンスはやって来た時に
しっかりと捕まえないといけない、
ということわざです。

 

 

もちろん、捕まえたその中身が、
本当に幸運につながるのかどうか、
これはやってみないとわかりません。
しかし、そのチャンス・タイミングは
逃してはいけません。
後悔しない向き合い方をしていきたいものだ、
と今でも思っています。

 

 

 

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