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すくすく日記&ニュース

すくすく 2010年5月21日(金)
会社設立まで あと5日

下ごしらえ

【ライブドアブログからの移植記事】

 

 

 

 

社名に工房という言葉を入れたいきさつは、
以前お話をしました。

自分の中の強いイメージは、
「ぼくのなつやすみ」というシミュレーションゲームに出てくる
田舎のおうちです。

夏休みの間だけ、
親戚のおじさん家で寝泊まりすることになった“ぼく”

ごやっかいになる家は、
おばさんが自家菜園もしているような広い庭があり、
そこで採れた野菜が、
毎日の食卓にものぼってくる。

おじさんはというと、庭の片隅の小屋で
陶芸にいそしんでいます。

たまに、焼いた陶器を町まで売りに行きます。
そんなときは、きまっておばさんが、
「やったね、久しぶりの現金収入よっ!」

このイメージが強く印象に残っています。

私が、お客様から、
「研修を作ってくれないか?」と依頼され、
毎日、工房(事務所)で、四苦八苦しながらも、
ていねいに、ていねいに、研修(作品)を作りこみ、
お客様にご提供して、お代金をいただく。

商売といわれれば、その通りなのですが、
私自身は、作品をお客様に納めるまでの
プロセスを大切にしたいと思いますし、
その瞬間が、とっても好きなんです。

最後には、“久しぶりの現金収入よっ!”
といった具合になるのかもしれませんが、
そこに至るまでは、毎日毎日、
工房にこもって、作品に向き合い、
どうすれば、お客様が喜ばれるだろう・・・・・、と考え、
あ~でもない、こ~でもない、と思考錯誤し、
これでよし! と納得してから、ようやく小屋より作品を出す。

その“下ごしらえ”の時間を、いとおしく思ってしまうのです。

私にとっては、お客様にご提供する研修は、
一つの作品だと思っています。
大切な宝物を差し上げたい、共有したい、そう感じます。

とかく結果だけを求められ、プロセスの貴重さ、大切さ、
有意義さが忘れられがちですが、
だからこそ、こだわりたいのかもしれません。

今日も、「研修企画工房」にこもって、下ごしらえをしていました。
ちょっと疲れて、外にでると、夏のような日差しが照りつけ、
ジリジリと肌が焦げる気がしました。

気がつくと、季節は春から夏に、確実に移りつつあります。
そんななか、あと5日で、工房のお店開きをいたします。


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